私たちが目指すべき「感じがいい」の新しい形

職場でのコミュニケーションをスムーズにしたい、もっと評価されたい…。そのためには、“女性らしい振る舞いや気遣い”以上に大切なことが。今、身に付けるべき「感じのよさ」を教えます。

日経WOMANが提案!
年代別・働く女性の「感じがいい」

日経WOMANが考える「感じがいい」とは、ずっと一緒に働きたいと思われる女性。その鍵は、ズバリ「信頼感」にあり! 不快感を与えない身だしなみや話し方、振る舞いは基本。そこに、『信頼』が蓄積され変化していく。年代に合った「感じがいい」を身に付けよう

20代前半は、まずは身だしなみ、会話、振る舞いのマナーを身に付け、基本の感じのよさを身に付ける。その上で、日々の仕事を確実にこなして。20代後半から30代は、仕事を先回りして行うなど、+αのアウトプットで信頼を得る。30代後半からは、後輩の指導を任されるまでの信頼を得よう

「信頼」の貯金! 基本の「感じがいい」 20代 30代 40代

本当に大切なのは「信頼感」だった!

今、なりたい「感じがいい」は親しみがあって、信頼できる女性!

「どんな印象になりたいですか?」と読者アンケートで聞いた結果が下。「清潔感がある」「凜としている」がランクインするなど、ただフレンドリーなだけでなく、きちんと感も重視していることが伝わる

読者アンケート Qどんな印象になりたいですか?(複数回答) 1位 親しみがある 30.8% 2位 信頼できる 22.6% 3位 清潔感がある 21.4% 4位 凛としている 19.3% 5位 明るい 14.3% 因みに、低支持率だったのは…面白い(3.3%)&色気がある(3.3%) ※アンケートは日経WOMANの公式サイトで14年1月に実施。798人から回答を得た(平均年齢36.1歳)

信頼できる人こそ一緒に働きたい女性

常に笑顔で、気遣いもして…。そんなふうに頑張っているのに、評価されている実感がないという人もいるのではないだろうか。「人は思っている以上に人を見た目で判断します」と話すのは、パーソナル クオリティー コンサルタントの里岡美津奈さん。「仕事で必要とされる女性になるためには、自分の仕事に対する姿勢を表す身だしなみができることも大切です」

一方で、職場で必要とされる女性の条件は変わってきている。「企業が積極的に女性を登用し始め、職種に関係なく、女性にも結果を求めるようになっています。愛嬌があるだけでは、ずっと一緒に働きたいと思われるのが難しくなっています」

では、“一緒に仕事をしたい”という印象を与える、働く女性としての“感じのよさ”とは?「信頼感が、一番重要な条件です」と言うのは、『日本一のプロ秘書はなぜ「この気遣い」を大事にするのか?』の著者である中村由美さん。「どんなに印象がよくても、ミスが多いなど不安な部分が多くては、一緒に仕事をしたいとは思われません」

昨今、女性ならではの気遣いや思いやりを表す“女子力”が注目されるが、「女性らしさといわれる柔和な笑顔や気遣いは、感じのよさの基本。けれど、それは信頼があって初めて生きるもの。女性らしさばかりが強調されていては、かわいがられはしても、大事な仕事は任せてもらえません」

「なりたい印象」を聞いた読者アンケートでも、「親しみがある」に次いで支持されたのが「信頼できる」。「上司や先輩ともいい関係を築けている。“好かれている”とは思うけれど、大事な仕事はいつも別の同僚に任されるのがつらいです」(34歳・メーカー・企画)といった声も寄せられた。「信頼」は、WOMAN世代の働く女性が目指すべき、真の“感じがいい女性”のキーワードといえる。

その、“感じがいい”という印象を演出する意外な方法は、「周囲との適度な距離を保つこと」と里岡さん。「人には踏み込まれると不快な距離感があります。それを守れると、感じがいいという印象に。また、誰とも一定の距離を保つことで、人によって態度が変わらない、公正な人として信頼が生まれます」

また、女性は“過剰”になる傾向にあると里岡さんは指摘する。気持ちが入りすぎて言いすぎたり、求められている以上のことをしたら的を射ていなかったり。「その“伝えよう”“やろう”という気負いを引き算するだけで、信頼される、感じのいい女性になれるはずです」

そのような、感じがいい女性になるための5つのルールを右に挙げた。紹介したルールはすべて、コミュニケーションのなかで意識するもの。「“感じがいい”は、自分で決めることではなく、周囲から与えられる評価です。自分の頭で考えた“感じがいい”を一方的に押しつけるのでなく、相手をよく観察し、求められていることは何か、先回りして考えることも必要です」(中村さん)

今、目指すべき「信頼感に裏打ちされた感じのよさ」。それは、日々の積み重ねで得られるもの。特集では、意識するだけで相手に与える印象がアップする方法を、さまざまな角度から紹介する。小さな変化を積み重ねて、自分に自信をつけていこう。

今日からできる!
感じがいい女性になるための5つのルール

1仕事の姿勢を表す外見をつくる

好きなファッションではなく、TPOを守りつつ、“仕事への姿勢”が伝わる服装を。「仕事ができると思われたいなら、おしゃれより、きちんと感を優先させて」(里岡さん)

2振る舞いに“ゆったり”を心がける

会話の速度や振る舞いを“ゆったり”させることを心がけて。「落ち着いた印象を与える上、発言や行動をする前に考える余裕ができ、失言や的外れな行動を防げます」(里岡さん)

3周囲との適度な距離をキープする

「人には心地いい他人との距離感があります。コミュニケーションは、最初は踏み込みすぎず丁寧に、相手の反応を見ながら心地いい距離を探り、徐々に近づきましょう」(里岡さん)

4誰に対しても平等に接する

気の合う上司に対しても、苦手な上司に対しても、態度は変えないこと。「後輩にも敬意を持って接し、差をつけないことで、公明正大という評価を得られます」(中村さん)

5デスクでこそ笑顔を絶やさない

会話では、真剣な気持ちを表情に出すことも必要だが、デスクでは別。「怖い顔になりがちなPC作業時は特に柔らかい表情を意識し、話しかけやすい雰囲気をつくって」(中村さん)

この人たちに聞きました

パーソナル クオリティー コンサルタント
里岡美津奈さん

ANAでチーフパーサーとして活躍後、退職。現在は企業や病院、個人に対する人財育成コンサルタントとして活躍。著書に『「また会いたい!」と言われる女(ひと)の気配りのルール』(明日香出版社)など

「感じがいい」のために私がしていること

常に調子よくいられるように、家では好きな音楽と香りで、気分を高めています。また、ワードローブの8割は、周囲が求める私になれるものに。チャンスに出合える私であるように、家を一歩出たら、“見られていること”を意識します

CoCo壱番屋創業者秘書
中村由美さん

カレーハウスCoCo壱番屋で、創業者宗次德二氏から3代の秘書を務める。ベスト・セクレタリーにも選ばれた。著書に『日本一のプロ秘書はなぜ「この気遣い」を大事にするのか?』(プレジデント社)など

「感じがいい」のために私がしていること

上司にも、ほかの社員にも態度を変えることなくコミュニケーションしています。どんな人からの頼まれ事にも、ニコニコ、キビキビ、ハキハキと。常に気持ちよく仕事できるように、休日にしっかり休み、コンディションを整えます

2014年4月号「日経ウーマン」より

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