取得すると仕事で有利!事務職で役立つ資格8選

事務職の求人は資格不問の募集も多いため、資格は必要ないと考えている方も多いのではないでしょうか。しかし、実際は資格の有無は、スキルを判断する際の目安になり、待遇やキャリアアップにもつながる可能性があります。
それでは、事務職で働く際にはどんな資格を取得しておくと役に立つのでしょうか。資格を取得しておいたほうがよい3つの理由と、代表的な8つの資格についてご紹介します。

資格があると有利な3つの理由

資格不問の事務職でも資格があると有利な理由は、次の3つが挙げられます。

1 やる気や経験をアピールしやすい

一般事務をはじめ、総務や経理、人事、営業などの事務職の仕事の成果や経歴は、営業成績のように数字で表すことが難しく、面接では能力が見えづらいもの。そのため、スキルを客観的に証明してくれる資格を取得していれば、その分野での実力や経験の深さをアピールする裏付けにもなります。また、同条件の応募者がいた場合には、資格がある人が優先されることもあります。

2 給与アップや特定の仕事への就業につながる

社員・契約社員などであれば、資格によっては、取得することで給与がアップすることや、取得すること自体が昇進の条件になっていることもあります。派遣社員であれば、資格・経験の両面を持ち合わせていることによって、スキルや知識の高さを根拠に時給アップの交渉ができることもあります。ほかにも、外資系企業などでは、事務職の募集条件としてTOEIC700点以上などのスキル要件を設けているところも少なくありません。そのため、職種や求人の選択の幅も広がるといえるでしょう。

3 専門職へのキャリアアップにつながる

資格を取得することで、一般事務から専門職へのキャリアアップにつながる場合もあります。例えば、日商簿記検定を取得することで経理への道が開ける場合や、社会保険労務士を取得することで、人事や労務に特化した職種へのキャリアアップの道が開ける場合もあります。

事務職におすすめの資格8選

事務職の職域は幅広く、パソコンスキルや情報処理、語学、接遇など、幅広い能力が求められます。そのため、パソコンスキルやビジネスマナーのほか、総務で役に立つ社会保険の知識を証明するものなど、汎用性の高いものから専門的なものまで、事務職におすすめの資格はさまざまです。
ここでは、事務職で役立つ資格を8つ厳選してご紹介します。

  • MOS
    MOSとは「マイクロソフト オフィス スペシャリスト」の略で、Word、ExcelをはじめとするMicrosoft Office製品の使用スキルを証明する国際資格です。WordやExcelを使っての文書作成や管理は、事務仕事の基本となります。事務職募集の条件としても、WordとExcelができる方という募集要項は多く、この資格を持っていることでパソコンスキルの証明にもなります。WordやExcelに加え、PowerPoint、Accessなどソフトごとに資格があり、ソフトのバージョンによっても資格が異なります。
  • 文書情報管理士
    文書情報管理士は、書類の電子化や個人情報保護への注目の高まりによって作られた資格で、文書情報管理能力を証明するものです。文書管理の基礎知識を中心とした2級、専門知識や実技、文書管理の指導力を加えた1級、課題の本質を明確化するための分析能力や文書情報管理の専門的知識や提案能力など、より高い知識を証明できる上級の3つのレベルがあります。情報漏洩は企業にとって大きな損害を及ぼす可能性があるため、文書情報管理士の資格は、今後より注目されていくのではないでしょうか。
  • 秘書検定
    秘書という名前がついていますが、秘書検定は秘書業務にとどまらず、ビジネスマナー全般を問う内容となっています。社会人としての基本的なマナーを中心とした3級、オフィスでも通用するビジネスマナーが学べる2級、高いコミュニケーションスキルが身に付く準1級、そして最高レベルの1級は、面接試験合格後1年以内に、実用英語技能検定2級以上やTOEIC470点など指定された試験に合格する必要があり、ビジネスシーン全般への高いスキルの証明になります。
    資格を持っておくことで、ビジネスの現場にふさわしいマナーや表現方法が身に付いていることをアピールできますし、冠婚葬祭の対応などの知識も得ることができますので、取得しておくとビジネス以外でも役立ちます。
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  • TOEIC
    一般財団法人国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC)が運営するTOEICは、英語のコミュニケーション能力を評価する世界標準の試験です。外資系企業や、海外と頻繁に取引のある企業などでは、事務職においてもTOEICの点数が応募条件として設けられることも多く、英語スキルを判断・証明する基準として定着しています。
    外資系企業に挑戦したい場合は700点以上、履歴書に書く基準は600点以上が目安になります。特に、英語スキルが必須でない企業でも、TOEICの点数が高ければプラス評価につながることが多いので、英語に興味がある人は取得しておくとよいでしょう。
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  • 簿記
    一般事務の中でも専門職である経理は、実践的なスキルや技術が要求されます。会社のお金の流れを記録・管理するのが経理の仕事ですが、簿記はその業務遂行のために必要な企業の日々の経営活動を記録・計算・整理し、企業の経営状態・財政状態を明らかにする簿記のスキルが身に付いているかを問う試験です。
    簿記には、いくつかの種類がありますが、日商簿記と呼ばれる「日本商工会議所及び各地商工会議所主催簿記検定試験」が最も有名な簿記試験です。経理関連の書類処理など初歩的な知識が身に付く3級、経営管理に欠かせない財務諸表の数字を読み解く力がつく2級、公認会計士や税理士などの国家資格受験に必須な1級があります。
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  • 社会保険労務士
    一般事務職が事務・経理・労務のすべてを兼ねることも珍しくありませんが、企業の労働管理や社会保険、年金の相談など、人事に関する部分のエキスパートである総務の業務を行ううえで、社会保険労務士の資格を持っておくとスキルの証明に役立ちます。人事の専門家として働く道のみならず、労働に関することや社会保険のコンサルタントとして開業する道も開けます。
  • 医療事務
    医療機関での受付や会計、診療報酬請求などの業務を担う医療事務は、長く安定して働けると人気の職種でもあります。医療事務に応募する際、資格は必須ではありませんが、医療費の計算や来院する患者さんへの対応などの基本スキルが身に付いていることの証明になります。
    医療事務の資格は国家資格がなく、いくつかの民間資格が存在します。中でも、厚生労働省認定の公益財団法人日本医療保険事務協会が実施する資格には、診療報酬請求業務を迅速かつ確実に行えることを証明する「診療報酬請求事務能力認定試験」、院内でのコミュニケーション能力なども問われる「医療事務技能審査認定試験」の2つがあります。他の民間資格と比べて合格率は低いものの、合格すれば医療事務技能をしっかりと証明することができます。
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  • 司書
    司書の資格は、図書の管理や利用者対応といった図書館業務についての専門知識とスキルが証明できる国家資格です。応募の際に、資格を持っていることで優先的に採用される場合が多いでしょう。資格取得に年齢制限はないため、子育てが一段落して再就職を考える人にも人気の資格です。

クリエイティブな職種への転職におすすめの資格

事務職で必要な資格ではありませんが、番外編としてクリエイティブな職業への転職を考えている方に人気の資格もご紹介します。自身のキャリアプランに役立ちそうな場合、勉強を始めてみてはいかがでしょうか。

  • インテリアコーディネーター
    インテリアコーディネーターは、公益社団法人インテリア産業協会が認定する資格で、内装や家具、住宅設備に関するアドバイスなどを行うための知識があることを証明します。インテリアメーカーや住宅メーカー、工務店、販売店で働くために役立つ資格で、経験を積んで独立し、ショップのショーウィンドウのディスプレイやドラマのセットづくりなどを手掛ける人もいます。
  • カラーコーディネーター
    カラーコーディネーターは、色の持つ性質など、色彩に関するスキルを証明する東京商工会議所認定の資格で、アパレル関係や化粧品、インテリア、建築関係など、さまざまなビジネスシーンで活かすことができます。認定講師制度もあるため、ゆくゆくは講師としてセミナーを行うなど、活躍の場を広げることができるでしょう。

気になる資格取得にチャレンジ!

資格が応募の必須条件ではなくても、資格は面接においてやる気やスキルを証明するための武器になります。
また、資格を取得する過程で身に付けた知識は、業務だけでなく自身のキャリアを築くうえで選択肢を増やしてくれたり幅を広げてくれたりします。気になる資格があれば、ぜひ挑戦してみてください。

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