仕事・職場の人間関係がうまくいかない!こんな時どうする?

良い人間関係を築いてこそ、初めていい仕事もできる。わかってはいるけど、なかなかうまくいかない場合も…。ここではそんなヒントを伝授します。

CASE1職場の人とうまく人間関係がつくれないのですが……

明るく元気に挨拶。自分から相手に近づこう

人間関係をよくするための第一歩は、まず自分から相手に働きかけること。「誰も話しかけてくれない」と落ち込むより、自分から動いてみれば、相手も反応を示してくれるはず。明るく笑顔で挨拶したり、自分から相手に近づいて話しかける、自分から何かに誘う、話している人たちの輪に入っていく、というように「自分から」行動を起こしてみましょう。

「この人はどんな考え方をするのだろう」と相手に関心をもつ

「職場に話の合う人間がいない。だからいい関係もつくれない」と思い込んでいませんか。それはあなたの理想が高すぎるか、他人に対する期待が大きすぎるから。もしくは、「他人に関心がない」という点もあるかもしれません。「この人はどんな考え方をするのだろう」、「この人は今までどう過ごしてきたのだろう」と相手に関心をもち、その人となりを知ることで、相手とあなたの距離は近くなるはずです。

会話が楽しくないのは相手のせい?自分から話題を提供してみよう

「会話が楽しくない」と悩む人の場合、会話が楽しくなるかどうかは相手次第だと思っているのでは? 相手が楽しい話をしてくれるのを待っているだけでは、何も始まりません。「相手が興味のある情報・知識を知る」「自分の得意分野を、会話の中でさりげなくアピールする」「ニュースなどから最近の流行を知る」という工夫をするだけで会話のはずみ具合が違ってきます。

話すことが苦手なら、聞き上手になることを心がけよう

人づきあいや会話が苦手な人は、聞き上手になるのもいいでしょう。うまく話そう、気の利いたことを話そう、人を笑わそうと思っても、会話に慣れておらず、余裕がなければ空回りという結果になりかねません。まず、会話で大事なのは「相手の話をよく聞く」ことです。相手の話に耳を傾けるのは、つまり相手を尊重すること。それで相手から好意や信頼を得られるのです。

CASE2相手からミスを指摘されたときや、逆に、相手に自分の意見を述べたいときは?

まず、冷静に相手の話を聞こう

最初に相手の話を聞く姿勢を示します。途中で話を遮って、自分の意見を述べると、相手の気分を害してしまうことも。「私だけが悪いのではないのに……」と思っても、相手の言い分に耳を傾けましょう。自分の気持ちがおさまらない場合は、トイレに行くと言ってその場を離れるのも手。外の新鮮な空気を吸ったり、深呼吸したりすると気持ちが落ち着き、「頭を冷やす」ことができるはずです。

謝るときは目の前で

仕事でミスをした。謝りたいが、上司に近づくのが怖い。なんとかして逃れたいと思うのは当然の心理ですが、それはしてはいけないこと。なぜなら、人は一般的に離れた場所にいる相手に対しては、近くにいる相手より厳しくなる傾向があるからです。逆に、顔が見えたり、肌が触れ合うような距離にいると、なかなか冷たくはできないもの。相手に少しでも近づいて、直接謝罪したほうが、解決するのも早いでしょう。

「○○さんだったら、どうしますか?」。結論を相手に考えてもらう

一方的に自分の意見を主張すると、押しつけがましい印象を与えてしまいます。急いで結論を出そうとすれば、相手は強要されているように感じて反発するでしょう。人は他人から説得されるより、自分の頭で考え、自分の言葉で納得したいものなのです。「○○さんだったら、どの方法がベストだと思いますか?」などのように、相手が考え直すための質問をするのも手段の一つです。

感情的にならず、ソフトに自分の意見を述べる

反対意見を言うときは、決して相手の人格を批判しないようにしましょう。内容によっては、例え話として出して、間接的に伝える方法もあります。例えば、相手の行動について要望がある場合、「こういう人がいて困っているのですが、どうしたらよいでしょう?」と相談する形にするのも効果的です。他人に対しての意見を述べる形なので、相手はプライドを傷つけられたように感じません。

もっと好かれる人になる習慣とは?

視線や姿勢、手足のしぐさは感情のシグナル。
相手の反応を見て、心理を素早くつかむコツを身につける

大事な仕事の話をしているとき、つい話すことに一生懸命になって、相手の反応にまで気が回らないことがあります。人は黙っていても、さまざまな感情のシグナルを出しているものです。このような表情、動作やしぐさ、視線など、言葉のコミュニケーションではない対人的コミュニケーションを「ノンバーバル・コミュニケーション」(右表参照)といいます。自分が話しているときに相手の様子をよく観察し、その反応を見て、心理を素早くつかむように心がけると、コミュニケーションがもっとうまくいくようになります。

気をつけたほうがよいノンバーバル・コミュニケーションの例 視線 視線を下に向ける……不安や緊張感のあらわれ 視線が別のほうを向いている、きょろきょろしていて落ち着かない……話に共感していない しきりにまばたきをする……気が弱いか、または相手を非常に恐れている 姿勢 背を丸めている……煙たがっている、または相手に対して精神的劣位にある 上体をななめにする……拒絶、疑いのサイン 肩をすくめる……不快・困惑・疑惑といった防衛的な心理 手足のしぐさ 指で鼻に触れる……話に乗り気でない 顔をこすったり指で机をたたく……嘘をついているか、不快な気分でいる 額に手をあてている……相手を今ひとつ信頼できず迷っている

相手の動作に合わせた振る舞いで
「私もあなたに共感しています」という
無意識のメッセージを

仲のいい友人同士が話しているのを見ると、一方が笑うと他方も笑い、コーヒーを飲むタイミングまでピッタリ合うなど、無意識のうちに、同じようなしぐさや動作を繰り返していることが少なくありません。同じような動きをする人は、つきあいやすく、好意をもたれやすいのです。だから相手と親密になりたい場合は、意識的に相手のしぐさや口ぐせを真似てみるのが効果的。かといって何から何まで真似るのではなく、あくまでさりげなく真似ること。最初のうちはぎこちなくても、こちらが波長を合わせるようにすると、話はよりスムーズに進むようになります。

目は口ほどにモノを言う、は真実。
アイコンタクトが会話のポイント

対話中の相手が自分の目を見て話していると、「この人は自分に関心をもっている」「親しみやすい」「信頼がおける」といった好感をもつ人が多い傾向があります。目は口ほどにモノを言う、というように、コミュニケーションにおいて、アイコンタクトは重要な要素なのです。会話をするときは、相手の目を見て話したほうが、「信頼できる人」という印象を与えます。ただ、相手を長く見つめすぎると、逆に不快感を与えるので、会話中の話のポイントで相手の目を見て話すのが効果的です。

Profile

監修:樺 旦純さん

作家、心理学者、岩手県生まれ。産業能率短期大学で人事労務系教科を担当。同大学経営管理研究所で能力開発、創造性開発の研究・指導(兼任)に携わり、産業教育研究所所長を経て、現在に至る。主な著書に、『カチンとくる話し方 好かれる話し方』(青春出版社)、『怖いぐらい人にYESと言わせる心理術』(KADOKAWA)、『運は暗示で強くなる!』(PHP研究所)、『嫌なことが一瞬でなくなる大人の心理学』(大和書房)などがある。

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