- Q.子育てがひと段落したので仕事に復帰したいのですが、以前のように事務の仕事ができるか不安です。
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A.
早坂先生からの回答
経験のある事務での仕事復帰を期待しているものの、子育て前のようにたくさんの求人があるわけではなさそうだし、子育て期間のブランクもあるし…というような不安をお持ちなのでしょうか?
確かに事務職はIT化・AI化が進み、少ない募集に応募が集中する傾向がさらに強くなっているようです。
加えて、新型コロナウイルス蔓延の影響によって、IT化・AI化が一気に加速している現状があります。その裏付けとして、厚労省が発表した2020年4月の新規求人数では①生産②事務③販売の順で前年同月比-30%以上となっている一方で、アスタミューゼ株式会社が調査した2020年4月の理系プロフェッショナル新規求人票は「開発」「設計」が大きく増加しています。上記のような状況ですが、今までの経験プラス子育てで得た経験もあるはず。
また、視点を変えてみることで考えが広がるのではないでしょうか。例えば、
- 子育て中に培ったものの中にこれからのお仕事につながることはないか?
→食を通してこどもの健康を考えてきた→福祉関係の食に関するサポート
→引きこもりや障がいを抱えたこどもたちの自立支援 - 地域の活動やボランティアなどに関わっていることはないか?
→近所のお年寄りのネット環境を整えてあげていた→困りごとに関わる仕事 - 趣味・好きが高じて…
→韓流仲間のお店を手伝うことに - 今の市場を逆手にとって
→コロナに関連する仕事(中には行政事務もあるようです)
このような観点で見てみると今までとは違う仕事が目につくようになるでしょう。
(→は実際にあったものです)参考までに。
私は本業のキャリアコンサルティングと講師業に加えて、2018年まではパートの仕事を2つ掛け持つ働き方をしていました。今も空いている時間は、安定的な収入を確保するためにスーパーのパートを継続しています。
仕事が一つではないという安心感(?)みたいなものが、精神的なバランスを保っているように感じています。
良くも悪くもコロナの影響で多種多様な働き方が推奨される時代になり、パラレルキャリア、パラレルワークという言葉を耳にすることが多くなりました。
これをきっかけにご自身の働き方そのものを考えてみてもいいかもしれませんね。 - 子育て中に培ったものの中にこれからのお仕事につながることはないか?