【アデコのDX研修導入による変革人材育成事例】
サンハヤトが変革に取り組む、前向きに挑戦する文化の醸成

昭和37年の創業以来、一貫してエレクトロニクス分野の技術者をサポートする製品を開発し、提供してきたサンハヤト株式会社。開発力・品質力・提案力を武器に、各事業分野において、その分野のオンリーワンを目指して開発力・生産力を向上させ続けています。

サンハヤト:https://www.sunhayato.co.jp/

そんなサンハヤトは、2023年4月から代表が代替わり。新代表の佐々 竜太郎さんは、代替わりを見据え、何年も前からどのように会社をよくできるか考えてきたといいます。そのタイミングで、アデコのDX研修を他社合同で、他部門の社員とともに受講されました。受講前の課題感や、受講後の変化をお聞きしました。

ご依頼者さま:
サンハヤト株式会社
代表取締役社長 佐々 竜太郎さま(写真中)
板橋工場 電子機器製造課 次長 丸森さま(写真左)
インタビュー アデコ Academy事業部 CS課 仕田原(写真右)

導入前の課題

  • 社内でのコミュニケーションの取りづらさ

Adeccoを選んだ決め手

  • 内発的動機づけが組み込まれたカリキュラム

導入後の成果・効果

  • 社員の意識の変化
  • 新しいコミュニケーション文化醸成のきっかけに

ビジネスライクすぎるコミュニケーションで、“言いづらい”文化ができていた

――Adecco Academy受講前の課題について教えてください。

佐々さま 当社は今年4月に代表の代替わりをしたのですが、それを見据えて数年前から、社員がどのようにしたら今よりも前向きに仕事に取り組んでくれるか、ということについて思案していました。

それまで当社は、コミュニケーションがまったくないというわけではありませんが、楽しく仕事をするよりもしっかり仕事をしよう、というビジネスライクな文化が強い会社でした。そのため、人によっては言いづらい、言っても変わらないから言わない、という判断をしてしまっていたのだと思います。

ときには、私がアクセルを踏んで何かを変えようとしても反発が起き、逆効果なこともありました。

自分ひとりでは限界があると感じ、専門的な知見を持った外部のパートナーを探していたところ、AdeccoさんにアデコのDX研修をお勧めいただいたんです。

内発的動機づけが組み込まれたカリキュラムに魅力に感じ、受講を決定

――どのような部分を魅力に感じられ、アデコのDX研修を選ばれたのでしょうか。

佐々さま 一番の理由は、ただ学ぶだけではなく、内発的動機づけからカリキュラムに組み込まれていることです。いくらノウハウを教えられても、やる気を出しましょうと言われても、学ばない人は学びません。自分が働く理由を根本から見つめ直すことで、初めて継続的な学びが可能になります。

ですので、カリキュラムに内発的動機づけがあると聞き、すぐに受講を決めました。正直、受講してどのような変化が起きるかは未知数でしたし、Adeccoさんのような、組織に関して専門性のある他社から言われることが、どれくらい響くのだろうか、という好奇心もありました。

前向きに仕事していいんだ、というメッセージに

――受講して、社内で変化は起こりましたか。

佐々さま 社員35人中、私を含め12人が受講したのですが、これまで会社主導で外部の研修を受講した経験がなかったので、まずはできたことに意味があると思っています。

その上で思うのは、いろいろな理由で気持ちに蓋をしている人が多かったところ、前向きに仕事していいんだ、というメッセージになったということです。実際、受講者を中心とした何名かのメンバーは、丸森のように会社にポジティブな影響を与えてくれており、線香花火の最初の発火のように、これからコミュニケーションが変わっていくきっかけになったと感じています。

丸森さま これまでは、言いづらいと思ってあまり口には出すタイプではなかったのですが、受講をきかっけに蓋が取れたようで(笑)、業務改善のために、色々と言いたいことを言うようになりました。

会社へ貢献したいし、してもいいのだ、という意識が芽生えました。

周囲からは変わったと言われますが、自分としてはあまり変わったつもりはありません。変わったとすればコミュニケーションで、このトレーニングを受講したことで『あ、これって言っていいんだ』をどんどん口に出すようになったからです。コミュニケーションの大切さを改めて痛感しています。

佐々さま 丸森は、この研修を受講してから会社のDXプロジェクトに携わってくれており、社内のメールソフトの刷新や、テレビ電話のシステム整備などを一手に担ってくれました。こうした変化は、受講していなかったら生まれていなかったであろう変化です。この小さな変化を、さらに大きな波にしていきたいですね。

ユーザーと従業員が喜ぶ循環をつくっていく

――今後のサンハヤトについて教えてください。

佐々さま 当社は創業62年目を迎えます。最初の30年は、日本の高度成長期と重なり、私たちの事業も伸び続けました。しかし、その後の「失われた30年」に我々も同じ道をたどりました。2023年現在、右肩下がりの状態が続いています。だからこそ、今後は長期的に成長する会社へと方向転換したいと考えています。

そのために、10年後の年商目標として100億円をひとつの目安として掲げています。ただ、今までのやり方で再び成長フェーズに乗るのは難しい。だからこそ、アンビシャスな目標を持ち、新しいアプローチでチャレンジし続ける必要があります。

もともと当社に経営理念は存在していたのですが、形骸化してしまっているのが現状でした。そこで、この1年をかけて改めて自分たちの存在意義を見つめ直したところ、私たちが作るのは製品ではあるが、その真の価値は商品が使われてユーザーの課題が解決され、「すごい!」と喜んでもらった瞬間にあるということに気が付いたのです。

同時に、従業員もその喜びを自分のものと感じ、やりがいを持ち続ける。この働く喜びの循環が大切だと思っています。

今は国内製造国内販売の会社ですが、近い将来グローバル市場に販路を広げることを1つの目標としているので世界中の顧客に「Sugoi!」を届けたいと思っています。このことから、今年の代替わりを機に、私たちの企業理念を「顧客に“Sugoi!”を、日本に元気を!」と定め、企業ビジョンを「エレクトロニクス産業の “誰かのすごく欲しい”に応えてグローバルニッチのNo. 1企業に成⻑する」と定めなおしまた。

現在、1,000個近くのアイテムを取り扱っていますが、私たちが何を作る会社なのか、その答えを探して「誰かがすごくほしいものをつくる」というキングジムさんの言葉を拝借しました。大手文具メーカーのように多種多様な商品を作るのではなく、たった一人でも熱烈に求める商品を創る。これは電子部品業界での当社の位置づけとも似ており、「サンハヤトクオリティ」と名付け、ニッチな質の高い商品づくりを目指します。

個人的な話にはなりますが、私個人の人生ビジョンは「半径10mの幸せから会社を変え、日本を変え、世界を変える」です。半径10mの幸せとはまず自分自信、家族、そして大切な働く仲間です。まず身近な人を幸せにすることにすることに全力集中し、その結果、日本の中小企業の変革のロールモデルとなるような結果を出したいと心から思っています。

身近な人々の幸せを第一に考え、そこからビジネスの成功を追求したい。私のこのビジョンと会社の方針をどうすり合わせていくか、どうメンバーと共有し、共に目指すべきものとしていくかを、社長就任が決まってから考え続けてきました。最近ようやく道筋が見えてきたので、理念をぶらさず、今後も邁進していきます。

アデコのDX研修

アデコのDX研修では、「DXに必要な3つのスキルの獲得」と「業務を想定したアウトプット作成トレーニング」で入社1年目~10年目までの若手人材など、DXの初学者向けの研修プログラムを提供します。

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