【Adecco Academy導入事例】
小田急電鉄が「昔からこうだからこう」を変えるためにやったこととは?

顧客の「かけがえのない時間(とき)」と「ゆたかなくらし」の実現に貢献することを定めた「グループ経営理念」を実現するべく、2026年度までに取り組むべき方向性を示した経営ビジョン「UPDATE 小田急~地域価値創造型企業にむけて~」を策定した小田急電鉄。同ビジョンでは、「DX戦略」「環境戦略」「人財戦略」の3項目において経営基盤の強化を推進することがうたわれています。

一方で、足元では鉄道運行業務に携わる社員(乗務員)のエンゲージメント向上に課題を感じていたと語るのは、小田急電鉄株式会社 運転車両部 課長 山﨑直様です。課題感とプログラムがマッチし、Adecco Academyを導入いただきました。導入前の課題や、導入後の成果についてお聞きしました。

ご依頼者さま:
小田急電鉄株式会社 運転車両部 課長
山﨑 直さま

導入前の課題

  • 鉄道運行業務に携わる社員のエンゲージメント向上が課題

Adeccoを選んだ決め手

  • プログラム内容が課題感にマッチ

導入後の成果・効果

  • Adecco Academy受講をきっかけに“最初の一歩”を踏み出した社員が社内事業アイデア公募制度で審査に通過

若手からベテランまで、エンゲージメントを高めたい

――Adecco Academy導入前の課題を教えてください。

山﨑さま コロナ禍前から、運行業務に携わる社員(乗務員)のエンゲージメントを高めたいと考えていました。職場全体として、以前は日々の業務の中で安全運行を重視していればよかったものの、それだけでは満たされなくなった若手社員が増えてきたように感じていました。

もちろん、安全の確保は鉄道会社の最大の使命であり、全力で死守すべきものです。しかし、鉄道の仕事は、決められた作業を決められたように行うことを求める部分もあり、日常業務をこなしているだけでは自分のアイデアを出す機会がなく、どうしてもやりがいを感じにくくなってしまう部分もあるのです。前向きに働くことができれば、自ずと安全性も高まるという、そんな状態を目指したいですよね。

そこで、2021年度より、自組織の部門方針にて“安全”と“やりがい”を並列に扱うような見せ方に変更したり、意図的に個人のアイデアにスポットライトを当てる場として、アイデアコンテストを実施したりしました。

また、必ずしも満ち足りていないのは若手に限らずほかの世代にも当てはまると考えました。特に、運転作業は基本的には一人で行うため、誰にも見てもらう機会がありません。そこで、運転技術を競う場として、今は使われていない古いタイプのブレーキ技術を競う大会を企画し、敢えてうまくいかなくて当たり前の設定にしました。普段とは違い、仮にうまくいかなくても笑って受け止められるし、ベテランには昔の技術を披露できる貴重な機会となり、大変良いイベントとなりました。

「昔からこうだからこうする」文化を変えたい

――Adecco Academyを選定した理由を教えてください。

山﨑さま コロナ禍のタイミングで運行本数の適正化を行い運行本数が減ったことで、一時的に研修を実施する余力ができたことが大きいです。社員からも学びの機会を求める声が出ていましたし、会社としてもこの機会に色々なことを経験してほしいと感じていました。

また、乗務員に対してだけでなく、上位職の考える力を伸ばしたいとも考えていました。

日本の鉄道オペレーションはこれまでに発生した痛ましい事故の歴史をベースに成り立っており、過去の経験則から様々な規定・基準が定められているため、どうしても「昔からこうだからこうする」という考えがあることも事実です。

しかし、上位職の考え方がそれでは多様な価値観の下で表出する様々な意見に向き合えないばかりか、課題解決、ましてDXには程遠い。昔こうだったからこうしろ、というコミュニケーションでは、若手社員も離れていきます。

魅力的な先輩が職場にいれば若手も離職を考えたりしないだろう、と感じていた折、アデコさんのプログラムをご案内いただき、感じていた課題感にマッチしていたので導入を決めました。

一部社員は自信をつけ、社内の事業アイデア公募制度の審査に通過するまでに

――導入後の成果はいかがでしょうか。

山﨑さま 部門内の全社員を対象としましたが、結果的に約200名が受講しました。その後、受講者を対象に、アデコさんをはじめ他業種に属する人たちが集う合同ワークショップを案内したところ、26名がぜひ行きたいと手を挙げました。

募集枠の関係で、実際にそのワークショップに参加したのは2名だけですが、この2名はこのワークショップから明確に刺激を受け、自信をつけたようでした。実際に、この2名はその後社内の事業アイデア公募制度である「climbers」に応募し、現在(2023年6月時点)一次選考を通過しました。

もちろん、このようなプロジェクトに参加する人材なのでもともと課題を感じていたのでしょうが、その思いを言葉にするきっかけとなったのは、Adecco Academyを受講したからだと思います。

社員には幸せになってほしい

――今後の展望を教えてください。

山﨑さま あくまで個人的な想いではありますが、社員のみんなに幸せになってほしいと思います。安全・安心な鉄道サービスを提供することはもちろんですが、その上で、個々人にやりがいを追求してほしいですし、良いと思える人生を送ってほしい。

組織目標とひとり一人のやりがいを高めるアクションとがシンクロするのが理想で、数多くチャレンジを促していきたいですが、逆に言えば「これさえあれば大丈夫」はないと思っています。社員のエンゲージメントを高めていく営みにゴールはありません。これからも走り続けるので、社員には幸せな人生を送ってほしいですね。

アデコのDX研修

アデコのDX研修では、「DXに必要な3つのスキルの獲得」と「業務を想定したアウトプット作成トレーニング」で入社1年目~10年目までの若手人材など、DXの初学者向けの研修プログラムを提供します。

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