【Adecco Academy導入事例】
桑名市が「躍動人財」育成で取り組んだ、職員のモチベーションへのアプローチ

2021年5月24日、三重県桑名市は、アデコの人的資源やソリューションと地方自治体における事業推進の豊富な経験を生かし、桑名市におけるDX推進の担い手となる「躍動人財」の育成や、オープンイノベーション等を推進するための包括連携協定をアデコと締結しました。

それを契機とし、2022年にはアデコの「Adecco Academy」を20部門、33名が受講し、DX推進への重要な学びを得たといいます。コロナ禍で経験のない課題に直面したという同市の状況や、Adecco Academyの導入成果について話を聞きました。

ご依頼者さま:
桑名市役所
長さま
岡さま
伊藤さま
田端さま
近藤さま

導入前の課題

  • コロナ禍で、経験したことのない課題に直面し、課題解決力のある人材育成の必要性を感じていた

Adeccoを選んだ決め手

  • 他社にはなかった職員のモチベーションへのアプローチ

導入後の成果・効果

  • 職員の思考、行動にポジティブな変化が生まれた

コロナ禍で経験したことのない数々の課題に直面

――Adecco Academy導入前の課題を教えてください。

長さま 昨今、行政に求められることが複雑化し、市の職員が対応すべき課題は増えています。しかし、限られた人員で、新たなニーズに適切に対応するためには、時勢に応じた研修メニューを考える必要がありました。昨年、市としてもDX人材育成に関する記者会見を行い、DX人材の育成が市としても迫られているなかで、どうしようかと悩んでいました。

岡さま 特にコロナ禍では、行政もこれまで経験したことのない課題に多く直面しました。刻々と状況が変わり、誰も何が正しいのかわからず、今まで仕事で培ってきたことが役に立たないことも多々ありました。状況に合わせ方針が頻繁に更新される毎日のなかで、情報を常に収集し、整理しながら課題解決していく必要性に直面していたのです。

職員のモチベーションにアプローチするプログラムはAdecco Academyだけだった

――Adecco Academy導入の決め手は何だったのでしょうか?

伊藤さま これまで市では部分的にDX研修は行っていたものの、知識をインプットしてそれをどう課題解決に繋げるのかという部分まで深掘する研修には取り組めてはいませんでした。アデコさんのプログラムは、そもそも学ぶために内発的動機がなぜ必要なのか?という根本部分から始めていただき、DX研修と組み合わせてロジカルシンキングなどの課題解決の研修が受けられるのが魅力でした。

長さま Adecco AcademyはEラーニングがあり、ある程度自分のペースで学びやすく、導入しやすいという側面も大きかったです。スキマ時間でできるなら取り組んでみる気になる、といったニーズもありましたから。

岡さま 個人的には、時間がないなかでも自分なりの働く意味や、仕事への面白みの発見を促すプログラムになっていた点が大きな魅力でした。職員のモチベーションへのアプローチは、他社の研修にはなかった点でした。

――導入にあたって不安だった部分はありましたか?

長さま 正直に申し上げて、導入を決めたものの、大きい組織ですから、当初は興味をもってもらえるかわかりませんでした。プログラム自体はすごくいいものですが、その内容をわかりやすく伝えることができるだろうか、という点が人事課として不安を感じていたポイントでした。しかし、結果として20部門から33名の参加があったのは、率直に嬉しかったですね。もちろん担当から勧誘もしましたが、さまざまな部門から予想以上の人数に受けてもらえました。

良い学びから、思考の定着化へ

――参加者として、実際にAdecco Academyを受講された感想を教えてください。

田端さま 一言でいえば大変満足度が高いものでした。内容はボリューミーでしたが、内容はデジタル初心者でも理解できるもので、受講していてそれほど負担ではありませんでした。

何より、課題解決の考え方についての講義が素晴らしく、もう一度受講したいと思うほどです。ロジカルシンキング、デザインシンキング、カスタマーセントリシティの話は、個別には聞いたことがありましたが、3つの組み合わせという視点はありませんでした。市役所業務では身につかない考え方なので、新卒の研修での導入も効果的だと思います。

――日々の業務で、具体的なアウトプットの変化は感じますか?

田端さま 我々行政職員が市民の立場でものごとを考えるのは最低条件ですが、時折、日々の業務に追われるなかで、そこが疎かになってしまうこともあります。しかし、デザインシンキングやカスタマーセントリシティなどの思考法を学んでからは、徹底して第一に考えるようになりました。

もちろん、プログラムの内容を100%体現できているとは思いません。ですが、学んだ思考法を駆使して市民のみなさまのためになるように行動できていると感じます。具体的には、業務で行き詰まったとき、今まで行き当たりばったりで思考していたところを、アナログですがノートに書きとめ、思考を整理しています。マルかバツかではなく、その場その場で小さな三角を積み重ね、成功体験を積むことが思考の定着には重要だと学びました。

岡さま こうして学んだことを定着させてもらえるのは人事課としても嬉しいものです。一受講者としては、Adecco Academyは、少しずつ自分が変わっていくことが実感できる研修だと思います。受講の最中はそこまで実感がなかったのですが、終わった後に振り返ると思考が変わっていることに気がつく。この体験をどう他の職員に伝えるのかは、研修を案内する際に悩みますが、これまでの研修のイメージがガラッと変わったという事は言えると思います。

全職員が目の前の仕事に必死に取り組んでいます。しかし、明日の予想もつかない世の中で、日々がんばっても10年後に報われるかどうかは誰にもわかりません。人事課としては、そのがんばっている職員の中に10年、20年先にも残るような、思考を変える気付きを生んで行きたいと思っています。

アデコのDX研修

アデコのDX研修では、「DXに必要な3つのスキルの獲得」と「業務を想定したアウトプット作成トレーニング」で入社1年目~10年目までの若手人材など、DXの初学者向けの研修プログラムを提供します。

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