組織 アンケート調査 人財 働き方 「人事評価制度」に関する意識調査

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現在、海外の先進的な企業の間では、従来型の評価制度を見直す機運が高まってきています。 日本国内では、現状の評価制度に対してどのように感じているのでしょうか。働く人を対象に「人事評価制度」に関するアンケート調査を実施しました。

  • 【調査概要】
    調査期間:2018年2月7日(水)~2018年2月12日(月)
    有効回答:1532人(全体)*各項目に回答者数を記載 調査方法:インターネット調査(日経BPコンサルティング調べ)

Q1. あなたはお勤め先の人事評価制度に満足していますか。

不満 62.3% 満足 37.7%
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Q1 あなたはお勤め先の人事評価制度に満足していますか。(単一選択)

単位:%(n=1356)全体 満足4.4%どちらかというと満足33.3%どちらかというと不満38.3%不満24.0% 評価者、被評価者別結果 全体100% 評価者(上司)満足4.1%どちらかというと満足36.9%どちらかというと不満38.1%不満20.9% 全体100%被評価者(部下)満足4.5%どちらかというと満足31.2%どちらかというと不満38.5%不満25.8

現在の人事評価制度への満足度を聞いたところ、「満足」と「どちらかというと満足」の合計が37.7%、「どちらかというと不満」と「不満」の合計が62.3%。勤務先の評価制度に不満を持つ人が、6割以上にのぼった。また、評価者と被評価者に区分して集計したところ、評価者では「満足」と「どちらかというと満足」の合計が41.0%、被評価者のそれらの合計が35.7%となり、大きな差はみられなかった。

Q2. 人事評価制度に不満を感じる理由を教えてください。

評価基準が不明確 62.8% 評価者の価値観や業務経験によって評価にばらつきが出て、不公平だと感じる 45.2% 評価結果のフィードバック、説明が不十分、もしくはそれらの仕組みがない 28.1% 自己評価よりも低く評価され、その理由がわからない 22.9% 評価結果が昇進、昇格に結びつく制度ではない 21.4% 不満
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Q2 人事評価制度に不満を感じる理由を教えてください。(複数選択)

単位:%(n=846) 評価基準が不明確 62.8% 評価者の価値観や経験によってばらつきが出て、不公平だと感じる45.2% 評価結果のフィードパック、説明が不十分、または仕組みがない28.1% 自己評価よりも低く評価され、その理由が分からない22.9% 評価結果が昇進、昇格に結びつく制度ではない22.0% 評価結果が昇給に結びつく制度ではない21.4% 会社の定める評価指標が、現実に即していない20.6% 評価指標が成果のみで、プロセスへの評価がない17.5% 評価指標に上層部の意向は反映され、一般社員は反映されない14.4% 実績に対する評価より、年功序列が優先される制度である9.2% その他4.6%

人事評価制度への不満の理由は、「評価基準が不明確」がもっとも多く(62.8%)、それ以外の項目を大きく上回っている。
次いで「評価者の価値観や業務経験によって評価にばらつきが出て、不公平だと感じる」(45.2%)、「評価結果のフィードバック、説明が不十分、もしくはそれらの仕組みがない」(28.1%)となった。

Q3. 勤務先の人事評価制度を見直す必要があると思いますか。

必要があると思う 77.6% ないと思う 22.4%
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Q3 勤務先の人事評価制度を見直す必要があると思いますか。(単一選択)

単位:%(n=1356)必要があるとは思わない22.4% 必要があると思う77.6%

人事評価制度の見直しが必要であるかという質問に対しては、「見直す必要がある」が77.6%となり、「必要がない」22.4%を大きく上回る結果となった。人事評価制度に取り入れて欲しいことは「部下が上司を査定する制度」、「個人名を非公開にした、人事評価の開示により、自分の評価が全社のなかでどのレベルであるか認識できる仕組み」などといった内容が自由回答で得られた。

Q4. 自分が適切に評価を行えていると思いますか。

思う 77.8%  思わない 22.2%
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Q4 自分が適切に評価を行えていると思いますか。(単一選択)

単位:%(n=488)どちらかというとそう思う61.0% どちらかというとそう思わない19.9% そう思う16.8% 思わない2.3%

部下やメンバーを評価する立場にある評価者を対象に、自分が適切に人事評価を行えているかを質問したところ、「そう思う」と「どちらかというとそう思う」の合計が77.8%と8割近い人が自分の評価が適切であると回答した。しかし、「そう思う」のみでは、16.8%と2割未満にとどまり、自信をもって「適切」といいきれる評価者は限られていることがわかった。

Q5. 評価が適切にできていないとお答えになった理由を教えてください。

数値化しにくい業務への評価がしにくい 51.9% 評価基準があいまいなため、適切に評価できない 50.9% 相対評価になってしまう 47.2% 極端な評価を付けづらい 25.9% 自身の評価スキルが足りないと感じている 18.5% 評価指標が会社から提示されていない 17.6% メンバーの業務を把握しきれていない
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Q5 評価が適切にできていないとお答えになった理由を教えてください。(複数選択)

単位:%(n=108) 数値化しにくい業務への評価がしにくい51.9% 評価基準があいまいなため、適切に評価できない50.9% 相対評価になってしまう47.2% 極端な評価を付けづらい25.9% 自身の評価スキルが足りないと感じている18.5% 評価指標が会社から提示されていない17.6% メンバーの業務を把握しきれていない10.2% 評価制度を完全に理解できていない9.3% その他14.8%

前問で「どちらかというとそう思わない」または「そう思わない」と回答した評価者を対象に、その理由を聞いたところ「数値評価しにくい業務への評価がしにくい」、「評価基準があいまいなため、適切に評価できない」、「相対評価になってしまう」の3つの項目が他の項目を大きく上回った。