未知の分野に挑戦して就職!実習で体験して分かった理想的な職場環境

未知の分野に挑戦して就職!
実習で体験して分かった理想的な職場環境
実習参加者1
R・Kさん(現在:電気めっき担当の正社員。入社1年目)
実習前
残業が多かった前職を辞め、人間らしい生活が送れる職場を探していた。
実習後
体力的にはキツイ仕事だが、有給も取りやすく、ほぼ定時で上がれるので満足している。
R・Kさんの実習先は、亜鉛めっきのほか、銀めっき、すずめっきなどの加工を行う、金属表面処理のスペシャリストとして知られる老舗企業でした。
小物から大物まで、高い技術と完成度で全国1,000件以上の取引先を持っています。
建築・鉄道・道路などインフラ関係の受注も多く、若手採用にも積極的に取り組んでいるところです。
若者正社員チャレンジ事業に参加されたきっかけや、実習先に就職された経緯まで、詳しく話を聞きました。

実習体験者(チャレンジ生)

若者正社員チャレンジ事業に申し込まれたきっかけを教えてください。

若者正社員チャレンジ事業に申し込まれたきっかけを教えてください。

就職先を探していた際に、若者正社員チャレンジ事業のことが新聞の折り込み広告に掲載されていました。母親に「こんなのどう?」と勧められ、面白そうだなと思ったのがきっかけです。
前職は映像関係の仕事で、とにかく残業が多くて休みがなかったので、次の就職先は残業の少なそうな、自分の時間がきちんと取れる会社で、と絞って探していました。入社前にリアルな職場環境を知っておくことができる若者正社員チャレンジ事業はありがたかったです。

未経験のお仕事。不安ではありませんでしたか?

初日はとても緊張していて、あまり覚えていないです。
ただ、実習先に送り出される前に、事前セミナーで立ち方の姿勢、言葉遣いなどの基本的なビジネスマナーを教えていただけたことは心強かったです。
個人的に敬語が一番の不安要素だったので、事前に不安が軽減されました。

めっき関連のお仕事ですが、実習では具体的にどんなことを?

めっき関連のお仕事ですが、実習では具体的にどんなことを?

まずは2日間の座学で簡単な化学と物理の仕組みを習い、めっき作業の体験や見学をさせてもらいました。
めっきには大きく分けて2種類あり、電気めっきという、初心者でも比較的危なくない作業では、めっきをかける前の水洗や治具かけ、めっき後の乾燥などを、溶融亜鉛めっきという、未経験者には注意が必要な仕事については、見学と簡単な作業の手伝いをさせていただきました。

実習先の雰囲気や社員のイメージはどうでしたか?

力仕事だと思ったので、怒号が飛び交うような現場を覚悟していたのですが…予想に反して穏やかなムードの職場でよかったです(笑)。
また、休憩時間を厳密に取ることにも驚きました。午前も午後も2時間働くごとに10分休憩が入り、昼休みも別にあります。デスクワークや前職では、休憩なんてあってないようなものでしたが、手袋、前掛け、ゴーグル、ヘルメットという重装備で行うこの仕事は、しっかり休まないと危ないので徹底されていました。

実習後、同社に就職されました。決め手は何でしたか?

実習後、同社に就職されました。決め手は何でしたか?

まず、大量生産ではなく一つ一つ異なるニッチな受注に対応しているこちらの仕事は、AI化はできたとしてもロボット化は無理だろうなと、企業の将来性に安定を感じました。前処理など全ての工程をきちんと施してキレイにめっきが仕上がると、達成感がありますし、やりがいも感じましたし。
それから「定時にあがれる職場なんだ」と実感できたことも大きかったですね。16時に実習が終わって、レポートを書いていると17時ぐらいになるんですが、その頃にロッカールームに皆さんがやってくるので、「ああ、本当に定時であがれるんだな」と。前の職場は定時に上がれることが月に1回あるかないかだったので、多少、体力的にキツくて危険のある仕事であっても、ほぼ週休2日で、夏休みや有給休暇も取りやすそうな雰囲気のこちらのほうが、自分としてはいいなと思いました。

最後に、これから参加される方へ一言お願いします

説明を聞いただけでは、どういう職場なのか、仕事がどんな感じなのか、労働時間や有給の取りやすさなど、細かなところがわからなかったので、それを知ってから入社できたのがよかったです。
全くの異業種への転職でしたが、実際にその仕事に触れることができ、イメージしていたものと全く違うとわかりました。実習先が自分に合わなくても合っていても、体験してみて損はないと思います!

企業担当者

R・Kさんを担当された実習先企業担当者より

Iさんを担当された実習先企業担当者より

座学をしている時から、質問に対する回答を聞いて、頭がいいな、真面目だなと感じていました。
採用面接も、いつから来る?という感じでしたね(笑)。金属めっきという仕事について、多分よく知らない人がほとんどだと思うので、実習で仕事内容や職場環境を知ってもらってから採用できる若者正社員チャレンジ事業制度は、ミスマッチが起きにくく、若手採用の入口としてすごくいいと思います。
彼は我が社がチャレンジ事業で採用した1期生。今後も出会いを求めていきたいと思います。彼は地頭がいいので、今後は徐々に違う仕事にもチャレンジしてもらおうと考えています」

インタビューを終えて
これまで未知の世界だった金属めっきの会社に、自分の理想とする職場環境とやりがいを見つけたR・Kさん。長い人生、本当に自分に合った仕事とは何なのか。
一度ミスマッチを経験したからこそ、自分なりの答えにたどり着けたのかもしれません。実習を通して未経験からでも正社員登用が叶うチャレンジ事業制度で、まだ知られていない多くの中小企業と若者の「いい出会い」が増えるといいなと思いました。