- 実習参加者1
- K・Nさん(現在:外部の大手システムインテグレーター企業に技術支援という形で常勤 入社4年目)
- 実習前
- 公務員試験のための勉強をしながらアルバイト生活。何か“武器”がほしいと思っていた
- 実習前
- ネットワークの仕組みを知って興味が加速。エンジニアに挑戦することを決意して就職
- 実習参加者2
- M・Tさん(現在:ネットワークエンジニアとして自社案件を担当。入社1年目)
- 実習前
- 駅ビルに入っている惣菜店で調理と販売のアルバイト。プログラミングに興味があった
- 実習後
- ネットワーク設計の面白さと会社の雰囲気に好感触。プログラマーと迷ったが、入社へ
CCIE保持者を含む経験10年以上のプロジェクトマネージャーや案件リーダーを多数抱えています。
若者正社員チャレンジ事業に参加されたきっかけや、実習先に就職された経緯まで、両名に詳しく話を聞きました。
実習体験者(チャレンジ生)K・Nさん
若者正社員チャレンジ事業に申し込まれたきっかけを教えてください。
K・Nさん「新聞広告で事業について知りました。当時20代半ばで何かアクションを起こそうと考えてはいたものの、何から始めればいいのかと迷っていた頃でした。若者正社員チャレンジ事業では企業と対面して話ができる、実習を通して仕事の内容や空気感も体験できるというので、これは一番いい方法じゃないかと思ったんです。
今回の会社を選んだのは、説明会で話を聞いて、これから食べていくために何か“武器”がほしいと思っていた自分に合っていると考えたからです。ネットワークエンジニアという職種については、正直どんな仕事かもよくわかっていませんでした。けれど実習を通して知識を身につけられる、人によっては資格も取れると聞いて挑戦する価値がありそうだと思いました」
M・Tさん「私は座学の期間は長く感じました(笑)。でもやはり後半に入ってから面白くなって、体感としては5日くらいで終わったような気がします。楽しかったですね。もともとPCのセットアップなどが好きだったんですが、ネットワーク機器も手順を確認しながら設定をしていく、そして最終的に自身でネットワークが作れると達成感がありました。
あとは実習中に社員の人たちと話をさせてもらったのもよかった。性別や年齢に関係なく働きやすい印象があったし、ここなら悩みや相談事があっても話しやすそうだと思いました。会社の雰囲気も合っていると感じたんです」
実習後、お二人はどうやって就職まで進みましたか?
K・Nさん「実習が終わって改めて面接を受けました。主に社長と話したんですが、自分の気持ちは固まっていたし、会社からも実習中に一定の評価をしてもらっていたようです。通常の面接とは違って、どんな仕事をやっていくか、配属がどうなるかといった具体的な話をさせてもらいました。
入社後はネットワークの設計業務に就いて知識やスキルを身につけていきました。簡単にはいかない部分もありますが、仕事は面白く、働きやすい環境もあります。最初は何も知らなかったのに実習を受けてみて興味が湧いてここまで来たので、事業に挑戦してよかったなと思います」
M・Tさん「実は面接を受ける段階でもまだプログラマーと天秤にかけて迷っていたんです。面接では社長にそのことを正直に話しました。それに対して『こういう考え方もあるんだよ』という話をしてもらって、決意して入社させてもらいたいという意思を伝えました。どんな話だったかはうまくまとめて言うのが難しいんですが、内容よりも真剣に相談に乗って応じてもらえたことが決め手だった気がします。
この仕事と会社が気になって実習を受けてみて、仕事や会社の雰囲気を知って、納得して就職できたので、自分にとってこの事業はとても有意義なものだったと思っています」
実習先企業の取締副社長より
「二人に共通しているのは、実習のときからコミュニケーション能力が高かったことでしょうか。K・Nさんは他の実習生ともよく話をしていて、リーダーシップもある印象を受けました。M・Tさんはすごく気遣いができる雰囲気でしたね。その点と、実習を通じてネットワークエンジニアという仕事に興味を持ってもらえた点が評価に繋がったと思います。
ただ、強調しておきたいのは、たとえコミュニケーションが苦手でも、集中力がある人、吸収力が高い人はいるということです。若者正社員チャレンジ事業では実習の20日間をかけてトータルな能力や個性を見きわめていきます。当社ではさまざまなタイプの人を適正に評価して採用したいと考えています」
インタビューを終えて
K・NさんもM・Tさんも、ネットワークエンジニアという職種に当初から強い関心があったわけではありませんでした。どんな仕事かよく知らなかったけれど、説明会で話を聞いて実習を受けてみようという気になり、実習で知識を得るにつれどんどん興味が湧いてきたそうです。実習で社内の雰囲気がなじみやすいと感じたという点も共通しています。
少しでも何か心に引っ掛かるものがあったら参加してみる、すると自分にマッチした新しい世界が開けることもある……お二人のケースはそんな成功事例のように感じました。