1991~93 THEターニングポイント

泡、はじける! 1985年から続いたバブル景気が、1993年、ついに崩壊。地価や株価の下落、未曽有の不景気により日本中の働く人々や企業に大きな苦難が訪れました。
総労働時間が減少へ。 1987年をピークに減少しはじめた日本の年間総実労働時間が、バブル崩壊もあり、1992年には2000時間を初めて割り込むことに。以降、日本の総労働時間は減少を続けていきます。
少子化ニッポン。 1993年、合計特殊出生率=1人の女性が生涯に何人の子供を産むかを表す数値が1.5を下回りました。日本が少子化・人口減傾向へ。

ワーキングファッション

当時のビジネスマンファッション

肩パッド Vゾーンひろめ ダブルのスーツ シルエットゆったり 2つボタン パンツ太め バブル後 体にフィットする3つボタンスーツへ 形状記憶シャツが登場

オフィストレンド

カラフル colorful

働きやすく生産性の高い環境への意識が上昇。フロアカーペットなどの導入で、従来とは異なる明るい色のオフィスが登場します。社員食堂、リフレッシュエリアも充実。「テプラ」がオフィスに普及したのはこの頃。

アフターファイブ

ディスコ

バブル末期に六本木にオープンしたジュリアナ東京が一大ブームに。全国各地に次々と同系のディスコが誕生し、夜遊びのトレンドへ。その後、ディスコは「クラブ」へと移行。

お給料

1993年の新卒女子社員初任給
181,900円

賃金構造基本統計調査(初任給)(厚生労働省)より。

新しいしごと

女子アナウンサー

テレビにバラエティ番組が増えたことで、それまでの報道系とは違ったタイプの女子アナウンサーたちが次々台頭。以降、人気職に。

この時代の一言

『僕は死にましぇーん』

1991年の大ヒットドラマ「101回目のプロポーズ」に登場するセリフ。この年の新語・流行語大賞の、大衆部門・金賞。都会的なトレンディドラマでありながら、“さえない中年男性”が主人公だった点が、バブル時代終焉の気分を象徴していたのかも。

時代背景

できごと

Jリーグ開幕(1993)

1993年5月15日、「ヴェルディ川崎」対「横浜マリノス」の試合を皮切りに開幕。国歌斉唱はTUBEのボーカル前田亘輝。

  • 育児休業法制定(1991)
  • 新東京都庁舎が開庁(1991)
  • 日本人宇宙飛行士・毛利衛氏、宇宙へ(1992)
  • 学校週5日制スタート(1992)
  • 「課長島耕作」が「部長島耕作」に昇進(1992)

ヒット商品

Gショック(1992)

カシオのタフネス腕時計。1994年の国際イルカ・クジラ会議にちなんだ限定モデル 「イルカ・クジラモデル」などで一大ブームに。

  • NTTムーバ(1991)
  • カルピスウォーター(1991)
  • エアジョーダンVII(1992)
  • 日清ラ王(1992)
  • ワゴンR(1993)

日本レコード大賞

「愛は勝つ/KAN」(1993)

フジテレビ系『邦ちゃんのやまだかつてないテレビ』のテーマ曲に用いられヒット。オリコン52週連続チャートイン、200万枚超のセールス。

  • 「君がいるだけで/米米CLUB」(1992)
  • 「無言坂/香西かおり」(1993)

ベストセラー

「磯野家の謎/東京サザエさん学会編」(1993)

サザエさんのトリビア本が、200万部を超えるベストセラーに。その後、数年にわたる「謎本」ブームの火付け役となる。

  • 「もものかんづめ/さくらももこ」(1991)
  • 「Santa Fe 宮沢りえ写真集/撮影・篠山紀信」(1991)

ヒットドラマ

「東京ラブストーリー」(1991)

フジテレビ系「月9」枠に火を付けたトレンディドラマの代表作。鈴木保奈美、織田裕二出演。 主題歌「ラブストーリーは突然に」も大ヒット。

  • 「101回目のプロポーズ」(1991)
  • 「ずっとあなたが好きだった」(1992)
  • 「愛という名のもとに」(1992)
  • 「ひとつ屋根の下」(1993)
  • 「高校教師」(1993)

ブーム・流行語

バツイチ

離婚=失敗、というネガティブイメージの転換を示す流行語であり、「成田離婚」と同様、離婚の当たり前化を象徴。

渋カジ/エコロジー/アニエスb/今まで生きていた中で一番幸せです/アウトドアブランド/コギャル/聞いてないよォ

Adeccoの動き

人財と企業との数多くの出会いを、着々と増やしていきました。