VOL.30:サービスのご紹介

組織の生産性向上につなげる
従業員の“こころの知能指数”「EQ」調査

アデコは、メンタルヘルスに重点を置いた従業員支援プログラム「TLSP(トータル・ライフ・サポート・プログラム)」を展開し、企業の従業員のモチベーションの向上や、職場の活性化をサポートしています。

メンタルヘルス面では、心身の不調を事前に予防する「0次予防」から、早期発見し再発を予防する「1次予防」「2次予防」、復職支援をする「3次予防」まで幅広く対応しています(図1)。最近では、従業員のこころの知能指数”といわれる「EQ(Emotional Intelligence Quotient)」調査をラインアップに追加し、「0次予防」の1つとして注力しています。EQとは、自分の感情を的確に把握し、その場に応じた適切な行動をとるために自分や周囲の感情に働きかける能力で、人の「OS」のようなものです(図2)。

【図1】 TLSPがもたらす、組織の生産性の向上

このEQの調査結果は、採用や配置の切り替え(異動)時、人材育成の場で大いに活用できます。たとえば、採用時には、組織が求める人材像が調査から明確になるため、採用活動の精度を向上させることが可能です。また、マネジャーや海外勤務に適した人材を選出する場合には、経験・スキルだけでなく、「EQ」も踏まえた「個人の総合力」という指標で検討することができます。

メンタルヘルス対策では、組織の80~90%を占めるといわれる健康な従業員を、10~20%のメンタルヘルス不調予備軍に移さないようにする「0次予防」が最も大切だといわれます。「0次予防」に効果的な従業員のEQの向上が、組織の生産性を高めるための重要な要素なのです。

【図2】 EQとは