VOL.26:サービスのご紹介

アデコ アジア地域統括ディレクターに聞く

APAC(アジア太平洋)地域における事業展開

近年、成長著しいアジアに世界中の企業が進出しています。日本企業も小売業の店舗展開や、中小企業の拠点設立など、多様な業種・業態で進出を加速させています。こうした企業にとって、いかに現地で優秀な人材を採用するかは、重要な課題です。アジア諸国に約600の拠点を展開するアデコでは、豊富な人材サービスの経験やリソースを活かし、きめ細やかな支援を行っています。

アジアは他地域と比較しても、人事や採用のプロセスにおける各国の事情がまったく異なります。日本、シンガポール、オーストラリアといった成熟した市場がある一方、インドや中国など急拡大している国もあり、経済成長とともに環境も急速に変化しています。アデコは各地に拠点を展開し、それぞれの現地の状況に詳しい従業員を配置しています。

インターナショナルセールスディレクターとしての私の役割は、クライアント企業のビジョン・戦略・要望に基づき、必要な支援を提案することです。その国のアデコの従業員とともに、クライアントの本社だけでなく工場や支社などの「現場」も訪問しています。月の半分は、各国を飛び回っていますね。

現在、アジア地域では、特定の職種に特化した、高いスキルを有する人材の不足が課題となっています。多くの国で派遣スタッフが会社を選択する「売り手市場」が目立っており、派遣スタッフと長期のパートナーシップを結べるかどうかが、カギとなっています。

そこでアデコでは、優秀な人材を確保するため、派遣スタッフのサポートに注力しています。就業開始後も徹底したフォローアップを行い、仕事に対する満足度や転職希望などをヒアリング。必要に応じて、スキルアップのためのトレーニングを提供するなど、「個別支援」を行い、時間をかけて信頼関係を築いています。

なかでも中国は、高齢化の進行や、ホワイトカラー層の増加などの影響で、工場で就業する若年層が減少しており、一定の業種では人材不足が深刻化しています。アデコは2010年、中国の最大手人材サービス企業である、北京外資系企業人的資源有限公司 (以下、「FESCO」)との合弁会社「FESCO Adecco」を設立し、中国に展開する日系企業の採用支援活動も本格化しました。この中国やインドのマーケットリーダーとして、各業種・職種のエキスパートを、今後も教育・輩出していくことが、我々の重要なミッションだと感じています。 

昨今のグローバル化などによって、日本企業の人事・採用活動も変容しています。アジアで重要なポジションを占める日本において、我々アジア地域担当者も、日本のアデコと綿密に連携しながら、日本企業の海外展開・採用活動をより一層支援してまいります。

Matthew De Zilva
アデコではタイやシンガポール、ベトナムなど、アジアの主要エリアにおいて、日本企業の現地進出を全面的にサポートしています。
海外に進出した日本企業をサポートした事例