Vol.30 特集 キーワードで読み解く2013年の雇用と労働 2013年、雇用と労働の環境はこう変化する

有期雇用に関する労働契約法が4月に施行されるなど、雇用や労働を取り巻く環境がますます変化することが予測される2013年。企業の経営者や人事部門は、その変化にどのように対応していけばいいのか。
労働や人材などの分野を専門に研究されている東京大学大学院教授の佐藤博樹氏と東洋大学准教授の小島貴子氏に話をうかがいながら、2013年以降に予測される変化を7つのキーワードにまとめてみた。

■2012年、労働者の雇用形態は? ■2012年、年代・男女別労働就業者数は?

キーワード5 <新卒採用>進行するボーダレス化

2011年はプラス0.8ポイント、12年はプラス2.3ポイントと2年連続で就職率がアップしている新卒採用。13年も各種調査で増加が見込まれているが、その中で東京大学が「9月入学の導入を目指す」と発表して以来、春秋の2回採用や通年採用への移行を考える企業が増加している。従来の新卒一括採用偏重型が崩れることは、「採用のボーダレス化」につながると小島氏は指摘する。

「これまで日本の大学生と、外国からの留学生や帰国生は違う枠で採用されていました。日本の大学生は4月入社の一括採用、留学生や帰国生は卒業時期がそれと異なるため別枠で募集、という例がほとんどだったからです。しかし今後は、そういった区分けがなくなり、すべての若者が『人材』として同じベースの上で評価を受けるようになります」

採用のボーダレス化は、企業と学生の両方にメリットをもたらすと考えられる。「企業は国籍にとらわれず、必要な人材を狙った採用活動ができるようになります。つまり厳選採用が実現するわけです。企業側の方針が明確化されれば、学生も、より自分のビジョンにあった企業を選ぶことができるようになります」(小島氏)。厳選採用は「厳しい採用」であるという誤解があるが、実際は「マッチングの精度が高い採用」を意味する。人材のボーダレス化によってその精度がより高まるというのが小島氏の意見だ。

「ただし企業にはオリジナルな採用戦略が求められるでしょう。他社と横並びの採用活動を続けていては、必要な人材を獲得できないと考えるべきです」

外国人留学生の採用の有無

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