Vol.30 特集 キーワードで読み解く2013年の雇用と労働 2013年、雇用と労働の環境はこう変化する

有期雇用に関する労働契約法が4月に施行されるなど、雇用や労働を取り巻く環境がますます変化することが予測される2013年。企業の経営者や人事部門は、その変化にどのように対応していけばいいのか。
労働や人材などの分野を専門に研究されている東京大学大学院教授の佐藤博樹氏と東洋大学准教授の小島貴子氏に話をうかがいながら、2013年以降に予測される変化を7つのキーワードにまとめてみた。

■2012年、労働者の雇用形態は? ■2012年、年代・男女別労働就業者数は?

キーワード4 <女性活用>いかにモチベーションを高めるか

女性の働き方やキャリアアップ、人材の活用というテーマを考えるとき、これまでは制度の問題として捉えられる場合が多かった。しかし近年、多くの企業では出産・育児休暇制度、時短勤務といった制度が導入され、少なくとも仕組みの面では働く女性をサポートする体制が整備されている。

しかし女性管理職の数が他先進諸国と比べ非常に少数といった現状があるのも事実。女性がいわば「活躍しきれていない」事情の背景には、女性側の意識の問題も影響していると小島氏は言う。
「入社後3年くらいは女性は男性と同程度以上であるとしばしば評価されます。しかし結婚、出産、育児といったライフイベントが発生するステージに入ると、一部の女性は働く意欲に変化が生じる傾向にあり、それが減退する層も出てくるのです」

その理由に小島氏は、仕事と家庭を上手に両立している女性のロールモデルが日本にはまだ少ないこと、また、明確なキャリアマップもないため、社内で責任ある立場になることを忌避し、私生活に軸足を置くことにつながるのではないか、と述べる。

では、そのような女性の意識を変えるにはどうすればいいのだろうか。佐藤氏は現場の管理職のマネジメントが重要だと指摘する。「 女性のモチベーションが低いとすれば、その責任は上司にあります。管理職は期待感を一人ひとりに伝え、モチベーションを高める努力をする必要があります。労働人口が減少していく今後の日本では、女性の能力を生かすことが企業の業績に直結します。女性の活躍の場の拡大は、極めて重要な課題なのです」

仕事と生活の調和に関する希望と現実(男女別)

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